一目均衡表の波動論をわかりやすく解説しやす!

一目均衡表の基本

一目均衡表を構成する波動論についてガッツリ解説していきます。

一目均衡表の波動論ってなんだい?よくわからんのぉ。

一目マフィア
一目マフィア

株やFXなどの相場において、横軸は『時間論』縦軸は『波動論』と考えます。

縦軸の波動論がベースの他のテクニカル指標と違って、一目均衡表は横軸の『時間』に対する予測に力を入れています。

 

とはいえ、一目均衡表は縦軸の価格変動に対しても体系的な理論をもっています。

それが、一目均衡表の『波動論』です。

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波動のパターンはこれだけ覚えりゃOK!

チャートを見ればわかるように、FXのレートは高値と安値をジグザグと山を作りながら動いています。

この値動きを俯瞰的にとらえて、上昇の後の下落、下落の後の上昇がくるタイミングや、その時の値幅などを予測しようというのが波動論ってやつです。

 

波動論を唱えるトレーダーは世界でも多く、アメリカのウォール街で活躍したR・N・エリオット氏が考えた上昇5波、下降3波からなる『エリオット波動』が有名ですね。

 

かたや日本の我らが一目山人パイセンも、相場の反復性から値動きの方向性や値幅を占うことができる波動論を作り上げました。

 

山人パイセンは、チャート上のローソク足が描く価格変動には3つのパターンがあるといいます。

①I波動
上げだけ、下げだけの一方向の動き

 

②V波動
上げて下げて、下げて上げての動き

 

③N波動
上げて下げて上げて、下げて上げて下げての動き

 

この3タイプの中で、山人の波動論の基本になるのは『N波動』です。

実際チャートを見てると頻繁にN字型の形がありますよね。

 

例えば、上昇波動の時、基本的には『上げ』『下げ』『上げ』の3つの波動によって構成されるとされています。

 

仮に5波動ならば、N波動が2回連続したもの、7波動ならば3回連続、9波動なら4回連続と考えます。

 

また、波動の値幅予測については、『下げ』の後にどれぐらい『上げ』があるか?に関して、『下げ』の2倍上げる『倍返し』、『下げ』の2分の1戻す『2分の1戻し』、『上げ』の3分の1下落する『3分の1押し』といった目安で値幅を測ります。

 

一目マフィア
一目マフィア

こうした値幅予測をより体系化したものがN波動と考えればいいでしょう。

 

値動きの中にNが連続して現れる状態を『均衡』と考えれば、その均衡が崩れる時に、

相場は転換を迎える確率が高い
といえます。

 

てことは、N波動が完成しなかった場合、トレンド転換のサインとなるので、利食いのサイン、エントリーサインにもなるわけですね。

例えば、基本的なN波動でいえば、Cの地点で押し目を作った価格が、直近高値のBを越えていき、A~Bの値幅だけCから上方向にむかうなら、均衡は継続したということで上昇は続くと判断します。

 

仮にBを越えずに下降し始めた場合は、相場が転換期を迎えた可能性があると判断します。

これが波動論の基本的な考え方です。

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N波動で目標値を測ってみる

波動論のN波動をベースにして、N波動による目標レートを簡単な計算によって求めるのが『水準論』です。

一目マフィア
一目マフィア

一目均衡表において価格に着目した目標レートの予測方法が『水準論』といわれるものです。

この『水準』とは、為替レートが規則正しく、リズムとバランスをもって動くための均衡点とし、必ずしも目標値とは異なると山人パイセンをおっしゃられてます。

 

とはいえ、実際のトレードでは当面の上値下値を予測するために使われています。

 

チャートはドル円の4時間足。

N波動がありますね。

このN波動の中でAの安値とBの高値の価格差は2.329円。それに対してCの安値とDの高値の価格差は2.342円。2つの差は13銭しかありません。

 

一目マフィア
一目マフィア

このように1波の値幅と3波の値幅がほぼ等しくなっているものが、N波動です。

つまり、Cの押し目で切り返して上昇に転じたとき、為替レートのDの目標値はC+(B-A)の計算式で割り出すことができます。

 

ただし、毎回ピタリではないです。あくまでも目安として考えてください。

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波動論に基づく値幅予測の方法

N字の最初の安値Aと高値Bの値幅をもとに、次の安値Cからどれぐらい上昇するのかを計算することで、導き出された目標値Dを『N計算値』と呼びます。

 

一目マフィア
一目マフィア

くどいですが、N計算値が必ず有効であるとは限りませんので悪しからず。

 

当然ですが、N計算値によって算出された目標値では収まらず、もう一段の上昇か下降が続くこともあります。

 

そのような場合には、値幅の基準を変えた『E計算値』や『V計算値』や『NT計算値』などを用いて目標値を修正していくことになります。

 

 

もちろん、目標値ピッタリに動くことは稀です。目標値を超えた場合は相場の勢いがハンパないという証拠になります。

 

目標値に届かなかった場合は、相場に勢いがなく均衡が崩れる前兆としてとらえることができます。

 

一目マフィア
一目マフィア

かくいう私は、ぶっちゃけそれほど波動論、水準論を意識していません。

 

ここまで説明しといて何ですが、波動論や水準論を研究に熱を入れすぎると、トレードで儲けるという本質から外れてしまうので注意が必要だと思ってます。

 

もちろん重要なファクターではありますが、それよりも遅行線と雲を意識した方がナイスなトレードが出来ますよ。

 

値幅予測に関しては、目標値通りピッタリに動くと考えるのではなく、目標値を定めておくことで、

相場の強さ弱さを測るのための水準論

だと考えるのが正解ですね。

 

また、時間論と波動論を組み合わせて考えることで、より正確な値幅予測ができるようになります。

では、レッツ!トレード!

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