一目均衡表の時間論を超わかりやすく解説します!

一目均衡表の基本

一目均衡表の時間論について超わかりやすく解説します。

一目均衡表の時間論って難しくてよくわからないんだよなぁ

一目マフィア
一目マフィア

簡単ですよ。私が一目均衡表を気に入ってる最大の理由は『時間』の概念を取り入れているところです。

一目山人は、

『相場においては値動き以上に時間が重要である』

という点を強調しています。チャートでは縦軸に価格、横軸に時間が表示されていますが、縦軸の価格よりも横軸の時間の方が重要です。

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相場には一定の周期性が存在する

株式でも為替でも商品でも、相場と呼ばれるものには、必ず一定の周期というものがあります。

相場には一定の時間的な周期性があるということ

まずは、これを認識してください。

これはドル円の月足チャートです。

このチャートの高値と安値に注目してみましょう。

こうしてみると、ドル円は11~13ヶ月のサイクルで高値をつけていることがわかります。

安値に関しては、11~12ヶ月のサイクルで安値をつけていますね。

 

【ドル円の周期性】

高値周期:11~13ヶ月サイクル

安値周期:11~12カ月サイクル

 

このように相場を縦軸の価格だけに着目せず、横軸の時間サイクルに目を向ければ、次にくる高値や安値をおおよそ予測することができます。

 

つまり、通貨の時間的周期性を知ることは、相場を予測するうえで極めて大事だということです。

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相場では価格より時間が重要だという理由

相場を予測するには時間が最も重要だという考えを証明するために、一目山人は過去の株式相場の時間に関する膨大なデータをしらみつぶしに調べあげました。

 

世に出回るテクニカル指標のほとんどが『価格がいくらになったら買い』というように、値段からの分析になりますよね?

 

例えば、

・ローソク足が移動平均線にタッチしたら買い。

・ローソク足がトレンドラインを抜けたら買い。

といったシンプルな基本的戦略でさえ、ダマシにあう確率も多いです。

 

そこを、視点を変えて「いつになったら買い」という分析手法を参考にトレードしてみたらどうか?ということで生まれたのが一目均衡表の時間論というわけです。

 

『いくら?』⇒『いつ?』への転換です。

 

一目均衡表の時間論では、一定の期間をもって相場の均衡には変化日が訪れるとされています。

この変化日とは相場でいう転換を指します。

もちろん、時間軸を推奨する根拠もあります。

 

変化日を推奨する理由は、

投資家は時間的制約がある中で売買をしているから

です。

というのも、長期投資をしている投資家を短期売買を、繰り返す投資家など市場に参加する投資家の多くが時間に縛られて投資しているという、のっぴきならない事情があります。

 

例えば、先物取引の場合、限月といって売買する期日が決まってます。新規建てしたポジションを〇ヵ月先には絶対に返済しなければいけないのです。

一目マフィア
一目マフィア

つまり、投資家は時間に縛られているわけですね。

 

先物取引だけに限らず、機関投資家などは一定期間内に結果を出さないと顧客が離れてしまうので、新規売買を行ったり、利確や損切りをする投資行動には、必ず時間的制約がつきまといます。

 

そうなれば、時間的な周期性が生まれるのも納得がいく話でしょう。

 

で、その周期性を予測するために知るべきなのが、

変化日に至るまでの時間

ということになります。

 

その時間は『基本数値』という数値でひも解くことができます。

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一目均衡表で最重視される基本数値とは

この変化日までの時間について、一目仙人は過去の膨大なデータを元に体系化して、基本数値と対等数値という2種類の時間が存在することを見い出しました。

 

その基本数値というのが、

9、17、26という3つの数字

 

この数字は自然の摂理を体現した数で、『単純基本数値』と定めています。

一目マフィア
一目マフィア

17は9を2倍して1引いた数字で、26は9を3倍して1引いた数字ですね。

例えば、9日間上昇して9日間下落する周期の場合、中間の1日は上昇、下落の周期に重複してカウントされてしまうので、1を引いているというわけです。

 

相場の値動きは9、17、26の周期で安値や高値といった節目を作ることが多く、山人は9を一節、17を二節、26を三節と呼んでいます。

 

ここからさらに、3つの基本数値を組み合わせて1を引くなどすることで、合計10通りの基本数値も編み出されました。

 

9、17、26、42、65、76、129、172、200~257、、、

これが山人の考えた10の基本数値です。

 

例えば、33は17×2から1引いたもの、52は9+17+26という単純基本数値の和となります。

 

それ以上の周期については、26=三節が三つ続くと一巡76。一巡が三つ続くと一環226。一環が三つ続くと一巡環676。になります。

 

一目マフィア
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また、相場によって200又は257のいずれかが重要になると考えられています。

 

なお、単純基本数値の26というのは、おおよそ1ヶ月を意味することから、基本数値は日足をベースに考えられています。

 

つまり、一目均衡表が最も実力を発揮するのは、

日足

ということになります。

 

ちなみに、一部の一目マニアの中では、基本数値に13や21を加えると、週足ベースでも用いることができると噂されています。

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FXにも周期性はある

9、17、26で続く基本数値は、株式相場だけでなく、FXなどの為替相場においても該当するので、転換期を予測するうえでとても重宝します。

チャートはドル円の日足。

この時期は、アベノミクスといわれる歴史的なドル円の上昇相場を記したチャートになります。

 

ここで安値に注目してみると、42という基本数値が頻出してるのがみてとれます。他にも9、26、33といった基本数値に近い時間の間隔で安値になっていることがわかります。

 

42は基本数値の中でも極めて重要で、一目山人曰く『転換期の大部分をマスターできる』と重視されてるようです。

 

恐るべし42日。

 

ドル円の爆上げが4月16日の安値から6月13日の安値まで42日間をもって終了したことからも、基本数値が相場に与える影響をおわかりいただけるのではないでしょうか。

もちろん毎回ピタリではないですよ。でもザックリでも周期がわかれば、対応できますよね。

 

一目マフィア
一目マフィア

高値安値の周期が大体予測できれば、エントリータイミングの目安、決済タイミングの目安になります。周期がわかりゃ、ザクザク儲かってウハウハってか。

でも、基本数値を全て覚えなければいけないのでしょうか?そんなに覚えられないのですが。。。

そうですよね。

その答えは続きをご覧あれ。

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相場の周期をもっと簡単に測る方法

基本数値は相場の周期を予測するのに、大変有効だということはわかったけど、全部覚えるのはめっさ大変だし、チャートでいちいち数えるのもメンドクサイですよね?

 

一目マフィア
一目マフィア

結論からいうと、基本数値を全て覚える必要はナッシングです。

というのも、一目均衡表の設定期間は、元々基本数値で設定されているからです。

 

転換線は過去9日間の高値と安値の中間値

基準線は過去26日間の高値と安値の中間値

遅行線は当日の終値を26日過去に表示

先行スパン1は転換線と基準線の中間値を26日先に表示

先行スパン2は52日間高値と安値の中間値を26日先に表示

 

といった具合に基本数値に基づいて設定されています。

 

一目マフィア
一目マフィア

つまり、これらそれぞれの数値にレートが近づいて来たら、そろそろ転換が起こるというサインになります。

一目均衡表を使うことで、自然と時間論に基づいて分析できるようになっとるわけですね。

なので、パラメーターはいじらないことをオススメします。

 

設定はデフォルトでヨロシク!

 

ちなみに、他のテクニカル指標にも定番の数値ってありますよね?

 

例えば、移動平均線の場合、フィボナッチ数列に基づいて21日、89日、200日といった数字がよく使われています。

 

特に21日は1ヶ月の営業日に近く、値動きとの相性は良いですね。

 

このようにテクニカル指標には開発者の思惑に基づいた設定期間があります。なので、私は闇雲に数値を変えないようにしています。

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