一目均衡表において、最も明確にトレンド転換を示唆したシグナルというのが三役好転です。
三役好転について詳しく知りたいのぉ。
三役好転とは、一目均衡表におけるトレンド転換の条件が全て揃った状態を指します。
一目均衡表を少しでもこすった人なら、三役好転が最強のシグナルだということは聞いたことがあるはずです。
三役好転の完成条件は3つ。
①転換線が基準線より上にあり、基準線が横ばい又は上昇している
②遅行線がローソク足より上で推移
③現レートが雲の上限より上で推移
この3つの状態が揃ったら、三役好転といい最強の上昇トレンド転換シグナルとなります。
発生する順番は、①→②→③の順が多いですね。
このように判断自体は簡単ですが、実際に勝てるのかどうかは別の話。注意すべき点や裏エントリー方法についても詳しくみていきましょう。
三役好転の勝率はいかほど?
転換線の基準線超えは、基準線が下向きで26日間の高値、もしくは安値を切下げている間は、上昇転換とはいえないので、基準線の傾きにも注意が必要です。
つまり、基準線が上向き、最低でも横ばいでないといけません。
基本的に、三役好転が起きたあとは、ローソク足の上値を抑える邪魔者がいなくなった状態といえます。
三役好転をシグナルにトレードしていくとすれば、三役好転のあとに上昇がいったん調整し、雲の近辺で下げ止まって再上昇に転じた時が絶好の『押し目買い』のポイントです。
三役好転⇒雲にタッチで買い!
なぜなら、三役好転が成された後は、ローソク足の下にある転換線や基準線、雲の上限が強力な支持帯になるからですね。かつての抵抗帯が支持帯に変わるわけです。
なのでココは積極的に買っていきたいところですが、実は注意も必要です。例えばチャート全体が横ばいのレンジ相場の時に三役好転した場合は、その後あっさり上昇が終わることも考えられるからです。
よっしゃ!
三役好転!
全力買いや!
と、エントリーした途端、下落したってことも多々起こります。
そういうときは、粘らずに基準線が右肩下がりになるか、雲の上限を割り込んで雲入りしたときに、サクッと損切りすることも大事。
三役好転は魔法のエントリーポイントだと言う人もいますが、テクニカル指標に100%はありません。
三役好転の勝率は良くて55%程度。
運が悪ければ5回連続で負けることもあるし、トレードを100回、200回と繰り返す内にトータル差し引きして利益が出していく形になります。
失敗したときは経費だと割りきって淡々とトレードを続けることが大事ですね。
ということで、次に『決済方法』について解説していきます。
三役好転の利益確定ポイントについて
三役好転した後は、ローソク足が単独で上昇していく形になり、利食いのタイミングが測りにくいという悩みが生じます。
ここで利確のポイントとなるのは、ローソク足と遅行線と基準線、転換線、雲との位置関係を見ることです。
チャートはポンド円の日足ですが、Aの地点で三役好転しています。その後は少し押しが入って、いつ上昇が失速するかという状況でしたが、Bで遅行線が雲を上抜けたことにより、継続的な上昇トレンド入りしたと判断することができます。
このように三役好転後は、遅行線の動きを観察することで、トレンド転換の持続性を判断することができます。
このケースでは、A地点の三役好転でロングした場合は、ローソク足が雲をした抜けない限りは、ポジションを維持して利益を伸ばすといいでしょう。
トレンドに乗ればでっかく稼ぐことができます!
もちろんトレンド転換が失敗に終わった場合は、速やかに損切りしてくださいね。
と、ここで終わってもいいですが、最後に1つ『更にでっかく稼げる可能性を秘めた裏エントリー方法』というのをご紹介します。
三役好転を待たずにエントリーする方法
チャートはポンド円の日足ですが、Aの地点で三役好転が成立。ですが、三役好転の直前に遅行線が雲入りしており、抵抗が強い状態でもあります。
実際にその後、遅行線が雲の上限で反落して、上昇トレンドはダマシとなって下落しています。
こういったことを避けるにはどうすればいいのか?
それは、フライングエントリーすればいいのです。
そうだ、フライングしようw
以下のチャートを見ると、Bの地点で遅行線がローソク足を『Xの形』を描いて上抜けてますよね?
実は遅行線が『Xの形』を描いてローソク足を上抜けるのはトレンド転換のサインなのです。
さらに、この地点では基準線と転換線がV字を描いて反発しています。
基準線がV字上昇するのは、26日間の高値が一気に更新された証拠
なので、この2つの条件が揃った時点で、三役好転を待たずに早々に買いエントリーしてしまうという手もあります。
①遅行線のローソク足抜け
と、
②基準線の傾き具合
この2つの条件を根拠に、買いでエントリーするというフライングエントリーは上手くいくことが多いです。
この方法での決済については、ローソク足が雲を上抜けた地点で利食いするのが基本ですが、三役好転の達成に賭けてそこまで粘ってもいいでしょう。
仮に三役好転に賭けて失敗して下落してきた場合でも、雲を下抜けた地点で損切りすれば、軽傷で済みますし、場合によっては、ほぼトントンで終われるでしょう。
このように、遅行線のローソク足抜けが他のシグナルに先行しやすい点を、開発者の一目仙人さんも説いています。
なので、三役好転を待たずして、フライングエントリーに賭けるのもアリだと私は思います。
では、レッツ!トレード!
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