レンジ相場での一目均衡表の使い方、売買シグナルを2つご紹介します。
一目均衡表ってレンジ相場でも使えるの?
はい。もちろん使えますよ。
ただし、株やFXはトレンドフォローの順張りで大きく取っていくのが定石なので、横ばいモミモミ相場では大きな利益を期待できません。
レンジ相場では、
レンジの高値と安値で細かく売買を繰り返す短期売買が基本となります。
なので、頻繁にチャートを見て小まめに利益確定したり、損切りしたりというのが苦手な人には向いていません。日中にチャートが確認できる時間に余裕のある人の方がいいでしょう。
まぁ、トレンドフォローであっても損切りは必須ですけどね。
では、さっそく見ていきましょう。
ローソク足と転換線を使った逆張り手法
チャートはポンドドルの日足。
保ち合いレンジが長く続いた場面のものです。
レンジ相場は上がったら売り、下がったら買いが基本ですが、正確には下がったあと反発したら買い、上がったあと反落したら売りというのが基本戦略となります。
で、その反発や反落をどうとらえるのか?
売買シグナルは、ローソク足の転換線上抜け、下抜けをサインにします。
【買いルール】
・ローソク足が雲より下の時に転換線を終値で上抜けたら買い
・ローソク足が終値で雲を上抜けたら利食い
・上昇することなく転換線を下抜けたら損切り
【売りルール】
・ローソク足が雲より上の時に転換線を終値で下抜けたら売り
・ローソク足が終値で雲を下抜けたら利食い
・下降することなく転換線を上抜けたら損切り
下落後の上昇転換、上昇後の下落転換を最速で見つけるには、ローソク足の転換線越えです。転換線は9日間の高値と安値の中間値なので、最も反応が速くなるのです。
ちなみにトレンド相場の時は、ローソク足の基準線上抜け、下抜けを待った方がダマシを避けることができます。
値幅の狭いレンジではスピードが勝負になるので、転換線とローソク足の関係に注視しておくことで、小まめに利益をとっていけます。
また、レンジ相場では無理にトレードせずとも、様子見するのも一つの正解だと思います。明確にトレンドが出てからトレードしても遅くはないですからね。
では、次にもう一つのレンジ相場でエントリーするポイントをご紹介します。
遅行線とローソク足を使った逆張りトレード
こちらは、転換線とローソク足を使ったトレードよりも、安全に売買できる逆張りトレード法です。
レンジ相場の時は、ローソク足がジグザグに上下動してるので、遅行線も26日遅れてジグザグ上下動しているため、ローソク足と遅行線が『X』の形でクロスすることが多くなります。
ということで、ローソク足と遅行線がクロスした時がエントリーサインとなります。
チャートはドル円の日足。遅行線と雲だけを表示したものです。
赤丸が買いエントリーで緑丸が売りエントリーです。
【買いルール】
・遅行線がローソク足を下から上抜けたら買い
・ストキャスティクスが70を超えて再度下回った所で利食い
・ストキャスティクスが70を超えることなく30を下回ったら損切り
【売りルール】
・遅行線がローソク足を上から下抜けたら買い
・ストキャスティクスが30を割れて再度上回った所で利食い
・ストキャスティクスが30を割れることなく70を上回ったら損切り
レンジ相場の場合、ローソク足と雲と交錯する形になるので、レンジが長引けば長引くほど、雲は薄くなり、ねじれも多くなっていくので、逆張りがしづらい状況になります。
レンジ相場が長引いて判断しにくくなってきたら、雲の抵抗帯や支持帯を突破しやすくなってきてる証拠です。なので、レンジ相場が続いて雲が薄くなってきたら、雲抜上抜け、下抜けでトレンド転換に乗る方向で考えることもできますね。
トレンドに乗っかればボロ儲けできまっせ。
また、レンジ相場の場合、高値を結んだ抵抗線、安値を結んだ支持線を引くと、上下動の周期をうまくとらえることができます。
一目均衡表だけでなく、トレンドラインを引いて相場の判断材料にするとより精度が高まりますよ。
それと、大きい時間足のレンジ幅が小さくなってきたら、短い時間足で細かくスキャルピングしていくというやり方もありますが、短い時間足になればなるほどトレードは難しくなるので、初心者さんは手を出さない方が無難だと思います。
では、レッツ!トレード!
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