どーも、一目マフィアです。
一目均衡表の値幅観測論とは、「いくら」という価格を予測するための理論です。
値幅観測論を使えば、過去の高値安値をみることで今後の高値安値を予測することができるようになります。
この記事では値幅観測論の中からN計算値という計算値について解説していきます。
N計算値はV計算値を派生させた形になるので比較的出現頻度は高いです。
もちろん値幅観測論の精度は100%ではないですが、目安がわかれば色んな戦略が考えやすいので投資成果を挙げるために役立つと思います。。
ではさっそくいってみましょう。
N計算値とは?
まずはN計算値がどのような計算基本型から成り立っているかをみます。
N計算値の公式は、N=C+(B-A)となります。
売りの場合はN=C-(A-B)です。
N計算値は例えば上昇トレンドの場合、B地点からA地点までを引いた値幅分が押し目の下げ止まったC地点から繰り返されるという考え方です。
下降トレンドの時は、A地点からB地点までを引いた値幅分が戻り反発が止まったC地点から繰り返されるというものです。
1波目の値幅を押し安値に足す、戻り高値から引くと考えておけばわかり易いでしょうか。
このN計算値は1波目がそこそこ大きければ、2波目も大きくとれることになりますが、本当にこのように動いてくれるのでしょうか?
次に、実際のチャートを見て検証してみたいと思います。
チャートでN計算値を探してみる
このチャートはポンド円の日足チャートです。
どこにN計算値と同じ値幅で動いているかは慣れないと難しいかもしれませんが、値幅の動きは時間のサイクルと連動している場合が多いので、そこを考えれば目星が付けられます。
つまり高値と安値が起点となるので、まずは大きなトレンドじゃなくても、高値と安値になっている目立ったローソク足を見つけるのがポイントです。
V計算値のときにも言いましたが、チャートの倍率を小さくすれば高値安値が目立つので見つけやすいと思います。
このチャートでは、このように起点を決めてみました。
起点となるのはA地点の安値、B地点の高値、C地点の押し安値となります。
A地点での安値は129.327円、B地点の高値は139.744円です。
この差分が10.417円となっています。
次にC地点の安値が131.751円でした。
なので、C地点から見たN計算値の予測値は142.168円になります。
この相場ではギリギリ到達して下落しましたが、なんとかN計算値までたどり着いていますね。
もちろん、毎度N計算値通りにはいかず届かない時もありますが、大きなトレンドを捕まえた時は概ね到達することが多いです。
なお時間論の基本数値サイクルと併用すれば、精度が高まるのでおすすめです。
どの辺りまで伸びそうだな、ということが大まかにでも把握できれば心の安定にもつながります。
普段何気なくチャートを見てるだけでは気づかない価格変動の動きも、起点となる価格を決めて、計算式に当てはめるとN計算値で動いている事がわかります。
N計算値の使いどころ
N計算値の具体的な使い方としては、他の計算値の時と同様になります。
今回は上昇トレンドで使っているので、ロングポジションを持っていると仮定して、目安となるN計算値近辺で一旦利食いをするといった使い方になるでしょう。
または、N計算値付近で逆張りで売りの指値注文を入れておくといったこともできます。
もちろん上昇トレンドの最中なので安易に逆張りするのは危険なので、出来れば時間論など他の指標と組み合わせて予測をは立てた方がいいかと思います。
そして損切りはお早めに。
値幅観測論も万能ではないので起点を間違えると時には誤差が生じたり、大きく外すこともあるのは仕方がないことかもしれませんが、値幅計算値は工夫次第でトレードの際に指値の目安として上手く使えるようになると思います。
なので覚えておいて損はないでしょう。
ということで、N計算値の解説は以上になります。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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