どーも、一目マフィアです。
一目均衡表には4つの値幅観測論があります。
この記事では、一目均衡表の値幅観測論の解説&具体的な使い方をご紹介していきます!
それは、V計算値とN計算値とE計算値とNT計算値と呼ばれるものです。
一目均衡表の値幅観測論でこれら4つの計算値を適切に使えば、適正な目標値を割り出すことができ、決済に対する迷いをなくすことができます。
いくらまで伸びるのか価格を予測できるので、値ごろ感で適当に決済したために、売りそびれたり、早く売りすぎたりするのを防ぐこともできます。
時間論では横軸の予測ができましたが、この値幅観測論では縦軸の予測ができます。
とっつきにくい理論ですが、この動画では出来るだけわかりやすく解説していきます。
また、最後には具体的な使い方もお見せするので、ぜひ最後までご覧ください。
おそらく目から鱗が落ちる方もおられるのではないでしょうか?
ではいってみましょう。
V計算値を解説
まずは、値幅観測論の計算値基本型であるV計算値からみていきます。
【上昇トレンドの公式】
・V計算値=B+(B-C)
上昇トレンドでは、調整が入る前の高値から調整で下げた押しの安値までの値幅分を、直近の高値から切り上げて計算します。
【下降トレンドの公式】
・V計算値=B-(C-B)
下降トレンドでは、調整が入る前の安値から調整で上げた戻りの高値までの値幅分を、直近の安値から切り下げて計算します。
V計算値は直近の高値/安値から計算するので、押しや戻しの値幅が大きいほど、その後の値幅が大きくとれます。
ただし、逆に調整の値幅が小さければ、全然伸びないのが特徴ですね。
ボラティリティが大きくて、上下に振り幅がある銘柄は出現頻度が高めですね。
では、次にN計算値についてみていきます。
N計算値について解説
【上昇トレンドの公式】
・N計算値=C+(B-A)
上昇トレンドでは、上昇の起点となった地点から調整が入る前の高値までの値幅分を、押しの安値から切り上げて計算します。
【下降トレンドの公式】
・N計算値=C-(A-B)
下降トレンドでは、下降の起点となった地点から調整が入る前の安値までの値幅分を、戻りの高値から切り下げて計算します。
N計算値は一旦調整した押し目や戻りが小さければそこそこ値幅が取れますが、調整の値幅が大きければ伸びしろが小さくなります。
N計算値は押し目の安値や、戻りの高値から計算するので、反発を見つけることができれば計算することができますね。
ボラティリティが大きい銘柄かつ、押し戻しが小さいトレンドが発生したら狙ってみるといいでしょう。
では、次にE計算値についてみていきます。
E計算値について解説
【上昇トレンドの公式】
・E計算値=B+(B-A)
上昇トレンドでは、上昇の起点となった地点から調整が入る前の高値までの値幅分を、調整が入る前の高値から切り上げて計算します。
【下降トレンドの公式】
・E計算値=B-(A-B)
下降トレンドでは、下降の起点となった地点から調整が入る前の安値までの値幅分を、調整が入る前の安値から切り下げて計算します。
E計算値は1波の上昇幅が大きいと、その後の価格の伸び率が4つの中で一番大きくなりますが、出現頻度は少なめです。
直近の高値安値から計算するので、押し目や戻りの深さは関係ないですが、出現する時のチャートの形は、調整が小さい時に出やす傾向にあります。
大きいトレンドが発生しないと、E計算値は出ないので取れたらラッキーぐらいに思っておくといいかもしれませんね。
NT計算値について解説
【上昇トレンドの公式】
・NT計算値 C=B+(B-A)
上昇トレンドでは、上昇の起点となった地点から押しの安値までの値幅分を、押しの安値から切り上げて計算します。
【下降トレンドの公式】
・NT計算値 C=B-(A-B)
下降トレンドでは、下降の起点となった地点から戻りの高値までの値幅分を、戻りの高値から切り上げて計算します。
NT計算値は4つの中では値幅が一番小さく目標値が最も低いものとなりますが、出現頻度は高めですね。
見方が少しややこしいですが、慣れれば簡単です。
NT計算値は、N計算値やE計算値まで届かない時の目標値として使うのがいいですね。
いずれにせよ、その後トレンドが続くかどうかを見極める最初の関門となるので、見逃さない方がいいでしょう。
さて、ここまで値幅観測論の計算値をみてきましたがいかがでしょうか。
当たり前ですが、毎回これらの計算値が当てはまるとは限りませんし、計算値を覚えたからといって、いざ実践でどのように使えばいいのか迷いますよね?
ということで、ここからは実践での具体的な使い方について解説していきます。
値幅観測論を実践で使う方法を暴露
これまで見てきた4つの計算値の特徴をおさらいしてみましょう。
【直近高値/安値から算出する計算値】
V計算値:押しや戻しが大きいほど値幅が伸びる
※逆に調整が小さければ全然伸びない
E計算値:4つの中で値幅の伸びが一番大きくなる
※本格的なトレンドが発生した時でないと出現しない
【押し目戻りから算出する計算値】
N計算値:押し戻しが小さければ値幅が伸びる
※調整が大きければ伸びしろが小さくなる
NT計算値:押し戻しが小さければ値幅が伸びる
※N計算値より値幅は小さい
このような感じでしょうか。
これらの特徴を抑えておくと、チャートで値動きを見てどの計算値を使えばいいのかを、ある程度予測できるようになりますね。
実践で値幅観測を活用するには2つのポイントがあります。
それは、『①相場のトレンド方向を把握すること』そして『②起点となる高値/安値を決定すること』です。
値幅観測をして目標価格を設定するには、まずトレンドの方向を把握することです。
トレンドが上昇なのか下降なのかによって、値幅の計算方法が変わってきますし、高値や安値が決まらなければ値幅観測ができない上に、間違った値幅が算出されてしまいます。
では、実際に上昇を狙う場合の算出方法の具体例をあげいきます。
値幅観測論を使う流れを解説
まず最初にトレンドの方向を把握します。
トレンドの方向を決めるには上位時間足の遅行線の位置を見たり、トレンドラインなどを使います。
私の場合だと、遅行線が26日前のローソク足より上にあれば上昇トレンドですし、2点以上の下値支持線が引ければ上昇トレンドとしています。
次に、トレンドの第1波目を探して調整の押し目が入るのを待ちます。
調整を始めたら、まずは直近高値から計算できるE計算値を最初に算出します。
そして、調整してから再度上昇した時に、押し目の安値からN計算値とNT計算値を算出して、直近高値からV計算値も算出します。
E計算値以外は押し目の深さによって目標値は変わります。
なので、とにかく一旦全ての計算値の価格にラインを引いてみましょう。
その後、思惑通り価格が上昇してきたら、まず最小の計算値までを目標にします。
この場合だとNT計算値が最小ですが、NT計算値を超えて来たら、NT計算値にトレーリングストップを置きます。
そして次の目標であるN計算値に狙いを定めます。
このチャートでは、N計算値でトレーリング注文に引っかかるのでそこで決済となりますが、仮にN計算値を超えてきたと仮定すれば、N計算値にトレーリングストップを切り上げます。
まだ上げてくるようでしたら、次の目標であるV計算値まで狙っていきます。
そして、そのV計算値を超えてくれば、またV計算値にトレーリングストップを切り上げます。
さらに伸びてくるようであれば、最終目標であるE計算値に狙いを定めて、E計算値までくれば決済をする。
もしくは、E計算値をも超えてくることがあれば、E計算値にトレーリングストップを切り上げて、とことんついて行ってもいいでしょう。
実践で値幅観測論を使うときはこういった流れになります。
どうでしょうか?
トレードはエントリーよりも決済が難しいといわれますが、こうすることで決済に迷いがなくなりますし、段階的に決済価格の値幅を繰り上げていけば、利益を取りこぼさずに伸ばしていくことも可能です。
では、ここからは応用編として、予めどの計算値の値幅になるか?ということを予測する方法も紹介します。
一目均衡表の三大理論を組み合わせて使うと精度が上がる
上昇トレンドでのV計算値は調整の下落幅が大きく、NT計算値、N計算値、E計算値は下落幅が小さいという傾向があります。
なので、押し目の調整部分が小さい場合は、初めからV計算値を除外してNT計算値やN計算値やE計算値を目標にします。
こうすれば1つ選択肢を減らすことができるので、手間が省けます。
他にも、一目均衡表の三大理論の一つである『波動論』と組み合わせることで、計算値の精度が高まることがあります。
例えば、E計算値が一番値幅が大きいことを考えれば、波動論で一番大きな値動きが起こるとされている第2波動とが起こった時には、E計算値まで伸びると想定することができます。
実際にそこまで行くかどうかはわかりませんが、事前に心積もりをしておけば値動きに惑わされることなく対応することができます。
他にも、上位時間足でのトレンド調整で出現するP波動が出たときは、その後、大きなトレンドが発生して伸びやすくなります。
なので、P波動をブレークした時には、E計算値を視野に入れてることができます。
もちろん伸びなかった時のために、他の計算値も算出して細かくトレーリングストップを入れていくことは必須です。
そしてさらには、値幅観測論を時間論と合わせて予測する方法もあります。
毎日チャートを見ていると、段々と計算値と基本数値が感覚で組み合わせられるようになってきます。
例えば、NT計算値は伸び率が少ないので、基本数値では9や17あたりの数値と被るのではないか?というサイクルの予測を立てることも可能です。
他にもV計算値やN計算値は伸び率から基本数値26のサイクルと被るのではないか?とか。
E計算値は伸び幅が大きいので、基本数値では33や42辺りと被るのではないか?などのアイデアも浮かんできますね。
もちろん毎回ピッタリ当てはまることは少ないですが、おおよその目安があるとメンタルが安定してやさしいトレードができるようになります。
このあたりは経験を積んで、基本数値と計算値の組み合わせをパターン化するといいでしょう。
ということで、長くなりましたが一目均衡表の値幅観測論についての解説&実践での使い方についての動画を終わります。
↓動画はこちら↓
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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