どーも、一目マフィアです。
この動画では、一目均衡表でよく見かける雲のねじれについての秘密とねじれをトレードに活かす方法について解説していきます。
雲のねじれは一目均衡表を使ったチャート分析の中でも重要な役割を担っているので、見ておいて損はない内容だと思います。
一目均衡表で重視されている先行スパン1と先行スパン2の間にある謎めいた雲と言われる空間。
先行スパン1が上にあって先行スパン2が下にある状態を上昇雲、反対に先行スパン1が下にあって先行スパン2が上にある状態を下降雲と呼ばれてます。
そしてチャートをみると雲はちょくちょく『ねじれ』を繰り返していることがわかります。
で、一体雲のねじれとはなんぞや?
ということですが、一般的には『価格がその位置に来たら変化しやすいポイント』だといわれています。
現在の価格の上下の雲がねじれている日を変化日だという人もいますね。
ですが、私個人的に、それは大間違いだと思ってます。
その答えは続きをご覧ください。
雲のねじれは大勢トレンドの転換を示す
雲のねじれとは長期トレンドの転換を示しています。
但し、雲は現在の価格よりも26期間先に描いているので、大勢のトレンドが転換するのはそのねじれの位置から言うと26期間前になるという点には注意が必要です。
過去に雲のねじれが描かれている地点、現在の価格の上下にある雲がねじれてる地点は特に変化日ではなく重要なポイントではないのです。
【雲のねじれ】というのは、
・雲がねじれが起こった日が重要でありその日に大勢トレンドの転換を示唆
・先行スパン1が2を上抜けば大勢下降トレンドから大勢上昇トレンドへの転換を示唆
・先行スパン1が2を下抜けば大勢上昇トレンドから大勢下降トレンドへの転換を示唆
・過去に雲のねじれが描かれている日は特に変化日ではない
つまり、今チャートを眺めていたら26日先に描かれていた雲がねじれたら(先行スパン1と2がクロスした)大勢のトレンド転換を察知するということですね。
ここで感のいい人はお気づきだと思いますが念のために説明しておきます。
先行スパン2は52期間の半値で、先行スパン1は26期間の半値と9期間の半値を足した価格の半値です。
要はこのふたつの期間の中心を比べているということなんです。
一目均衡表の各線でトレンドを把握
先行スパン1を期間でいうと17.5期間の半値ということになるので、私は短中期トレンドを見るための指標として使ってます。
先行スパン2は52期間の半値なので長期トレンドの指標となります。
なので、先行スパン1が先行スパン2を下から上にクロスしたら、長期的に上昇トレンドに転換したことを示唆し、反対に先行スパン1が先行スパン2を上から下にクロスしたら長期的に下降トレンドに転換したといえるのです。
そして、ふたつの期間の半値を比較しているのは一目均衡表の中には他にもありますよね?
それは、基準線と転換線です。
転換線と基準線は、9期間と26期間の半値を算出して比較しています。
9期間の半値と26期間の半値を比較して、トレンドの転換を見つけるのが均衡表の好転・逆転です。
見方は簡単で「転換線が基準線の上にある時は上昇トレンド、転換線が基準線の下にある時は下降トレンドだといわれてます。
そして、2本の線がクロスすることにより、下降トレンドから上昇トレンドへ、上昇トレンドから下降トレンドへの短期トレンドの転換を示唆してるといえます。
但し、注意が必要なのは『もみあい相場では通用しない』ということですね。
実はコレ、先行スパン1と2のねじれでも同じことがいえます。
もみ合い時の雲には注意が必要
雲のねじれを見るときにはもみ合いに注意しましょう。
一目均衡表では、トレンドが出てる時と、もみあいの時では分析の仕方が違います。
ここが注意すべきところ。
雲のねじれたから買いだ!売りだ!と売買サインにするのは少々早合点だということです。
つまり、
・トレンドがあるとき一目均衡表の各線は押し目の限界を示す
・もみあい相場のとき一目均衡表の各線は徐々に接近してもみあいの中心を示す
これを覚えておくと便利です。
ご存知の通り、もみ合い相場の時には雲のねじれは頻繁に起こります。
特にボラティリティが少なくて雲が薄い状態では、けっこうな頻度で雲はねじれます。
なので、雲のねじれを参考にするか否かについては『もみ合いか、もみ合いでないか』を判断する必要があります。
基準線でもみ合いか否かを判断する方法
で、もみ合いか、もみ合いでないかの識別する方法ですが、まずは基準線の勾配をみるといいでしょう。
基準線に勾配がついていて、なおかつ雲から離れて推移してればトレンド発生中だといえます。
逆に基準線が長い間横ばいで推移してればもみ合いだといえます。
というのも、基準線の勾配は中期トレンドがどういうトレンドなのかを示しているからです。
もちろん先行スパン2が長期トレンドを表わし、転換線が短期トレンドを表わしているので、基準線を含めた3本の勾配を全部見比べるのは当然ですが、ここで一番大事なのは基準線です。
短期のトレンドではトレンドが小さすぎてすぐに行ったり来たりするし、長期のトレンドは長い間待たなければなりません。
ということで一般トレーダーが利益を上げるには、中期のトレンドを狙うのが効率がいいと思います。
中期トレンドを示しているのが基準線であり、これは5分足や1時間足などの時間軸に置き換えても同じ判断ができます。
また、基準線の勾配の他にも、もみ合いを判断する見方があります。
各線が収縮して雲に入るとレンジになる
もみあい相場になると一目均衡表の各線は収縮していく傾向があるので、各線が雲の中でくっついていればもみあい相場だということが一目でわかります。
そして、その接近した線の中心にあって、完全に横ばい状態の線を見つけると、それがそのときのもみあいの中心です。
但し、先行スパン1、2の線は26期間先行して表示されているので、それは自分の頭の中で26期間前にずらして見るのがポイントです。
逆にトレンドがあるときは各線がどんどん離れていくのがわかりますね。
このチャートでは見やすくするために26期間先行している先行スパン1と先行スパン2を26期間戻して表示させています。
上昇トレンドでは、上から価格、転換線、基準線、先行スパン1、先行スパン2の並び順となり、下降トレンドでは、下から、価格、転換線、基準線、先行スパン1、先行スパン2となる。
そこを見抜けばトレンドも読み取れるでしょう。
つまり、基準線に勾配が付いてきて、各線の感覚が広がり始めた後に26期間先の雲がねじれたら、その方向に大勢トレンドが転換したといえます。
ただし、ここまで来たら相当トレンドが出ているので、そこから売買するなら一旦押し戻りの調整を待つか、下位時間足を使って細かく取っていくやり方が望ましいと思います。
というわけで、長くなりましたが『雲のねじれ』についての解説でした。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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