どーも、一目マフィアです。
この記事では、一目均衡表の雲がなぜ26日先に先行して描かれているのか?そして雲を上手に活用する3つの方法について解説します。
先行スパン1と先行スパン2の間の空間を雲と呼びますが、なんでワザワザ26日先に表示させているのでしょうか?
この記事を見ることで、大局の環境認識が容易に出来るようになるので目線を固定することができます。
そうすることによって、余裕をもってエントリーポイントを待つことができるようになると思います。
ぜひ最後までご覧ください。
ではいってみましょう。
雲を先行させる理由を暴露
なぜ雲が26期間先にずれているのか?
それは、一目均衡表の時間論に出てくる基本数値が関係しています。
一目山人こと細田悟一さんは、研究から相場には波動があってその波動には周期があることを発見されました。
その波動がどういった時間軸で生まれるのかを研究した結果、「9、17、26、33、42、65、76、129、172、200~257」といった数字が相場の流れるサイクルであることがわかったのです。
その中でも9、17、26という数字が特に重要で、この9を1節、17を2節、26を3節と呼び、この3つの数字を1セットとして上下動の波動が起こりやすいため「3節で1期」と考えられてます。
中でも「26」は大きな1つの波動と捉えているので、1つの波動が起こってから26本目が変化日となることが多いされています。
こういったことから雲を現在値より先にずらして表示させているのですね。
なので、トレンドが変わるとしたら『直近の高値安値から数えて26期間先に起こるであろう』というという仮説の元、相場の値動きを予測していくことになります。
例えば先行スパン2は52日間の半値を示していますが、52日間上昇相場が続いた後に調整で下落したとします。
その時に直近高値から半値押しの目安となるのが変化日である26日後だろうという目安が立てられます。
もちろん、半値まで落ちてこないこともあるし、半値を下抜けていくこともあります。
重要なのは、現在までの長期上昇トレンドが継続するか否かという分岐点を示しているのが最後の砦である先行スパン2だということです。
反対に52日間下がった相場が半値戻すとしたら26日後が目安ということですね。
それをわかり易く、見やすくするために雲を26期間先に表示させているというわけです。
一目均衡表の何が凄いって、上下の価格はもちろんのこと、横軸の時間経過も同時に分岐点としてとらえているところです。
では、ここからは26期間先にずらした雲をどのように活用すればいいのか?について3つの使用方法を提案させて頂きます。
26期間先行させた雲を上手に活用するための3つの提案
雲は現在のトレンドを見るために使うべきだと思います。
まず最初に、『①トレンドが継続するのか否か?という環境認識のために利用する方法』です。
私の考えでは、雲はエントリータイミングを測るよりも、相場の環境認識を見るために使えると考えています。
例えば、仮に上昇トレンドが発生している状況だとすると、その上昇トレンドが継続するかどうかを予測するために使うといった感じですね。
直近高値をつけた地点から26期間先の先行スパン2の位置は、長期トレンドである52期間の半値の位置になります。
先行スパン2は長期トレンドを見ているので、この高値地点での半値を割り込むまでは上昇トレンドが継続していると判断できます。
こうすると上方向に目線を固定できるので、かなり精神的に楽になります。
アレコレ余計なことを考えなくて良いので上方向だけに集中できます。
なので価格が先行スパン2より上で推移してる時は、小さい時間足に切り替えて買いのエントリータイミングを測っていくとトレンドに逆らわずにトレードすることが出来るのではないでしょうか。
下降トレンドの場合はこの反対で、直近安値から26期間先の先行スパン2より下で価格が推移していれば下目線で固定します。
次に、『②押し目買い戻り売りポジションの損切りポイントとして利用する方法』です。
損切りに躊躇するのは、明確な撤退ポイントがわからないからです。
例えば現在上昇トレンド中で、押し目買いでロングポジションを持っているとします。
直近高値から26期間先の先行スパン2の位置は52期間の上昇トレンドから見た半値の位置になります。
先行スパン2は長期トレンドの分岐点を示しているので、もしこの高値地点からの半値を割り込むようなことがあれば、上昇トレンドが終了したことを意味するので撤退するポイントになるというわけです。
長期でもトレンドが転換したのだから、流石に執着する必要がなくなるので損切りの決断がつくと思います。
売りポジションの損切りはこの反対で直近安値から26期間先の先行スパン2を上抜ければ撤退します。
最後に、『③押し目買い戻り売りの目安として利用する方法』です。
ここまで紹介したように、直近の高値か安値から26期間先の先行スパン2の位置は、押し目買いや戻り売りの反発ポイントとしても使うことができます。
巷でよく見る雲タッチの押し目買いや戻り売りは、現在の価格がその地点の雲にタッチしたらエントリーといった感じですが、それとは違って直近高値安値から26期間先の先行スパン2近辺に来るのを待ちます。
仮に下降トレンドの場合だと、直近安値の時点から26期間先の先行スパン2の位置に近づいて来た、又はタッチしてから反落したら売るといったイメージです。
先行スパン2の付近まで来たら小さい時間足に切り替えてエントリータイミングを測ると反落の初動に乗れると思います。
ある程度の反落を確認してからの方が安心出来ますが、この地点は損切りラインでもあるので天井を狙うのも損小利大が狙えていいかもしれません。
押し目買いの場合は反対に直近高値から26期間先の先行スパン2に近づいてきたら、短い時間足に切り替えて買いを狙うようにします。
26期間先の雲を活用する方法については以上です。
では、最後に小話をひとつ話しておきます。
原著では雲とは呼ばない事実
なぜ26日ずらすのか?ということを考えるればトレードの精度は格段に上がります。
恐らくほとんどの人は価格が雲を上抜けたら買いだ!とか、現在の価格の下にある雲にタッチしたら買いだ!ということを見てると思います。
このようになんとなく使っていたら確実に騙しに遭うので気を付けましょう。
ちなみに、これは余談ですが原著を見ると「雲」という用語は出てきません。
原著では雲は抵抗帯と呼ばれており、雲というのは現代のトレーダーが勝手に付けたネーミングだそうです。
ただ世間的には既に雲という呼び名が有名で通っているので、私の動画では雲という言葉を使って解説しています。
また、基本数値は長年の研究の結果編み出された数値なので、一目均衡表の設定期間を勝手に変えない方がいいでしょう。
世界中でも多くの人が9、26、52という設定期間を使っているので、そのまま使うべきすね。
ということで、雲が26期間先に描かれてる理由と3つの活用法については以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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