一目均衡表の転換線と基準線についての解説と使うときに重視すべきポイントをご紹介します!
一目均衡表の転換線と基準線の見方を詳しく知りたいのぉ。
一目均衡表の計算式をみればわかるのですが、指標計算の基本になっているのは、高値と安値の中間値になります。
例えば、移動平均線の場合だと高値や安値ではなく『終値』に焦点を合わせて、ある一定の期間中の終値を全部足したものを期間数で割ることで、その期間の平均終値を算出し、それを結んでいく形になります。
それに対し、一目均衡表はその期間中の高値と安値の『中間値』に焦点を合わせており、ある意味で移動平均線に比べるとシンプルにみえます。
終値ではなく中間値で算出している
ここが一目均衡表のキモでもあります。
なぜなら、高値づかみしたトレーダーの戻り売り、安値で買いたいトレーダーの押し目買い、などが見込めるポイントというのが相場の高値や安値付近であるからです。
そのことを考えれば、終値よりも高値や安値が重要なポイントだということがわかります。
上記は一目均衡表の基準線と転換線のみを描写したものです。(黄色が転換線で水色が基準線)
転換線は過去9日間の高値と安値の中央値を示し、基準線は過去26日の高値と安値の中央値を示しています。
転換線は直近の値動きに敏感で、かなり激しく変動します。対して基準線は長期移動平均線と似た性質を持ち、より長いスパンでFXのレートの値動きをとらえて動きもおだやかです。
基準線と転換線で見るべき所
基準線にしても転換線にしても、重要なのは傾きです。
傾きです!(2回目)
両方とも右肩上がりで推移しているときは、(高値+安値)÷2の高値と安値が徐々に切り上がっていることを示します。
プライスアクション的には、高値と安値の切り上げ=上昇トレンドなので、基準線と転換線の傾き具合で上昇トレンドなのか、下降トレンドなのかが一発でわかるというわけです。
さらに転換線が基準線を上に抜けるには、過去9日間の高値か安値が切り上がって、過去26日の高値と安値の中間値を越えたことを意味します。
移動平均線でいうところの、ゴールデンクロスってやつですね。これは上昇トレンドに入った、転換したことを示してくれます。
反対に転換線の基準線割れは、移動平均線におけるデッドクロスと同じく、下降トレンドへの転換サインとなります。
基準線も転換線も、共にある期間の高値と安値の中央値なので、日付が変わっても高値と安値に変化がない場合、横ばいで動きます。
とくに設定期間の長い基準線は横ばいで動くことが多くので、そこが移動平均線と大きく違うところです。
つまり、
基準線はガチでトレンドが出てないと傾かない
ってこと。
基準線が傾いてる時はトレンドが出てるのでチャンスなのです。
なので、基準線と転換線を見るときは、まず両線の位置関係と傾き、現レートと両線の位置関係などをみて、トレンド方向や相場の勢いを判断します。
では、基準線と転換線とを表示したチャートを見ながら、具体的な使い方をみていきましょう。
基準線と転換線でトレンドを判断
一目均衡表こそが相場の基準と考え、基準線よりもローソク足が上にあれば『強い上昇』であり、逆にローソク足が基準線よりも下にあれば『強い下降』だと判断することができます。
(黄色が転換線で水色が基準線)
ローソク足が基準線の上にあるのか、下にあるのか、そのときの基準線が右肩上がりか右肩下がりか、それとも横ばいかを見れば、トレンドを判断できることがわかります。
つまり、相場のトレンドを判断するには、
①基準線に対するローソク足の位置
②基準線の傾き
この2つを見ることがとても重要なのです。
さらに、相場が上昇トレンドにあるときは、基準線が当面の下値のメドとなり、下降トレンドにあるときは、基準線が上値のメドになると考えることもできます。
また、
ローソク足が基準線を越えたら上昇トレンドへの転換シグナル
になります。
トレンドの継続や反転を予測するのは、株やFXにおいて極めて重要です。基準線とローソク足の関係には注目しましょう。ちなみに、相場の動意が弱い場合には、ときおり転換線を当面の下値、上値のメドとなることもあります。
基準線と転換線はやっぱり傾きが大事
何度も言いますが、基準線や転換線を見るときは、その『傾き』が極めて重要です。
(黄色のマル部分)
下降トレンドが底打ちしてた後、反転してゆるやかに上昇しています。この場合はその『傾き』に注目してトレンドの状況を把握します。
基準線は26日間の高値更新や安値更新がないと横ばいが続き、上向き、下向きにならないので、その傾きは長期トレンドを示します。
つまり、基準線が横ばいや下向きから上向きに転じた瞬間は、上昇トレンド入りの強いシグナルとなります。
トレンドキター!
わっしょいわっしょい!
ですな。
より短い9日間の高値と安値の中間値を示した転換線では、ローソク足の転換線越えや、転換線割れも注目すべきポイント。
ローソク足が転換線を越えるということは、9日間の高値と安値の中間値を超えたことを示唆するので、株やFXでいうモメンタムの判断に最適なんですね。
また、転換線と基準線のクロスも、トレンドが転換したというシグナルになります。
上昇トレンドへの転換の場合、基準線が下向きや横ばいでなく、上向きに転じていることがトレンド転換のために必要な条件になる点も重要なポイントですね。
ということで、転換線&基準線の使い方について語ってみました。
では、レッツ!トレード!
最後までご覧いただき有り難うございました。
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