一目均衡表を使ったトレードで起こるダマシを回避する方法をご紹介します。

一目均衡表で鉄板と呼ばれるタイミングでトレードしてもダマシに終わることが多いんだよなぁ。

一目均衡表を使う上で、ダマシを回避することはマジで重要です。
例えば、三役好転で上昇トレンド入り確定。と思って飛びつき買いした途端に下落した。反対に三役逆転で売りエントリーしたら反発して上昇した。なんてことありませんか?
一目均衡表で最強の売買シグナルといわれている三役好転、三役逆転ですらダマシにあうことが多いです。
では、どうすればダマシを回避出来るのでしょうか?
続きをご覧ください。
ダマシを防ぐためには遅行線が重要
一目均衡表でダマシを回避するには、遅行線を使いこなすことが必須。
私は一目均衡表の中でも遅行線を最も重要視しています。
そして、ダマシを回避する方法というのは、
遅行線と雲の位置を見ること
です。
なぜなら、雲は遅行線に対しても抵抗帯や支持帯として働くからです。
チャートはユーロドルの日足。
Aの地点でローソク足が雲を上抜けて三役好転が完成しています。
①転換線が基準線より上
②遅行線がローソク足より上
③ローソクが雲より上
この3つの条件を満たせば三役好転で、上昇トレンド入りとされています。
でも、ローソク足が雲を上抜けたと思ったら、いきなり下落しちゃった。。。
これを回避するためのツールが遅行線というわけです。
具体的にドコを見ればいいのか?

それは、ローソク足が雲を抜けた時点で、遅行線と雲との距離、雲を抜けるまでどれぐらい離れているかを見ます。
このチャートでは、Aの地点で三役好転してますが、遅行線と雲との距離、雲を抜けるまで大分離れていますね。
こういうケースでは得てして三役好転がダマシに終わる可能性が高いです。
ローソク足が雲を抜けた時点で、遅行線が雲に近い、または雲の中にある場合は、ダマシにあうことが少ないです。
つまり、本格的な上昇トレンド、下降トレンドの転換というのは『遅行線が雲を抜けたら』ということになります。
なので、絶対に負けられないガチガチのトレードをしようとすれば、『三役好転+遅行線の雲抜け』を待つことが大事ですね。
とはいえ、三役好転や三役逆転のサインが出るのは少ないですよね?
ただでさえ少ないチャンスなのに、さらに遅行線の雲抜けまで待っていたら日が暮れるってもんです。
そこで、三役好転を待たずしてエントリーできる方法もあります。
その方法は以下の記事に書いてます。
→ローソク足と遅行線を使ったトレード手法
ぜひ参考にしてください。
で、上手くダマシを回避してトレンドに乗っかれた場合の、その後の展開を予測するにはどうすればいいか?それについても解説しておきます。
三役好転・三役逆転した後の立ち回り方
三役好転や三役逆転を果たした後は、抵抗帯がなくなるので意外とその後どうしていいかわからなくなる人が多いです。
ローソク足が転換線や基準線、雲のはるか上を推移することになるので、上値の判断材料がなくなるからです。

とはいえ、発生したトレンドはいつかは終わります。
その時の対処法をここでご紹介しておきます。
対処法は、
上位足を見て抵抗帯・支持帯をみつけること
です。
例えば、日足でエントリーした場合は、週足の基準線や雲を見て、抵抗帯や支持帯にならないかを判断します。
日足では上昇トレンド入りしてますが、週足を見ると上に雲が待ち構えています。
この場合だと、基準線や雲の下限が抵抗となる可能性が高いので、そこまで行くと一旦は調整が入ると予測することができます。

エントリーした時間足で抵抗帯や支持帯が見当たらなければ、上位足を見ると出てきますよ。
他にも、上位足で過去の高値や安値を見つけてラインを引いてみるのもいいですね。
上位足をみれば過去の高値や安値がわかるので、そこを目安にすることができます。
転換トレンドに乗っかれた時って、利食いのタイミングも迷うことがあります。
なので、利食いするタイミングについてもご紹介しておきます。
トレンドに乗れた時の利食いタイミング
三役好転でトレンドに乗れた場合に利食いするタイミングは以下。
・ローソク足が転換線を割ったとき
・ローソク足が基準線を割ったとき
・ローソク足が雲を割ったとき
・遅行線がローソク足を割ったとき
・エントリー後から9本目の足
・エントリー後から17本目の足
・エントリー後から26本目の足
などなど。
これらはケースバイケースなので、その時の状況によって判断しなければいけません。

ぶっちゃけエントリーよりもエグジットは難しいですね。
相場には波動というものがあるので、トレンドが発生して3波目までは、トレンドが継続しやすいです。
なので、基本的にトレンドが発生して3波目までは、ポジションをキープした方が利益は伸ばせます。
私は、2波目の転換線タッチ、基準線タッチ、雲の上限・下限タッチでは決済していません。むしろ追随買いをしています。
むろん、そのままトレンドが転換しちゃうこともあるので、紹介した利食いのタイミングで利益を確定させるのもアリです。
そこは、個人で許容できるリスクとリターンの割合で判断されるといいでしょう。
ここでも、遅行線とローソク足との位置関係、遅行線と雲との位置関係は重要な判断指標となるので、確認しておいたほうがいいでしょう。

ローソク足が雲を割れそうな場面で、遅行線はどこに位置しているか?一目均衡表を使う上で、このチェックは欠かせませんよ。
では、レッツ!トレード!
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